
著者:惣田大海水(そうだ たいかいすい)
デザイン:三上悠里
制作協力:北尾修一(百万年書房)
私が求めているのは、死にたい気持ちのその先にもきっとあるであろう、穏やかな生活である。穏やかな生活を手に入れるためには、きっと今のままでは駄目で、私は自分の土台を固める必要がある。しかし、仕事の環境が変化し、どうにもこうにも慌ただしく、自分と向き合うどころではない。カウンセリングに行くべきか、行かざるべきか三万光年ほど検討し、ついに心理士の元へ行く、そんな日々の記録。
「サウナに入っているとき、今ここでゆっくりした時間を過ごすことに集中する、そわそわしない、ただ落ち着いてそこに居る、をやろうとして、出来たような、出来ていないような。温まりながら、認知行動療法の本を買おうかなと思いつき、でも買ってもやらないかもしれないし、と思い直す。でも読むだけなら楽しめるのではないか。やらなければならない、何かを身に付けたり実践したりしなければと思うから気が重くなるのであって、気軽に手に取ればよいのではと。 自分のことを掘り下げたいような、放置したいような、放置したとて何も変わらないような、考えの連続を再生しながらお湯の中にいた。」
(2024月5月から2024年10月までの日記を収録)